日本に帰国したら成田空港で壮絶いじめ 「古いスマホなら1万5000円払って」
という記事がありました。iPhone 6を所持していた筆者が接触確認アプリCOCOAを使用できず、不便な思いをしたという内容です。
ヤフーニュースのコメントやSNS等で
「iPhone 6のOSアップデートは2019年に打ち切られている」「iPhone 6が対応している12.xでは新型コロナウイルス感染症（COVID-19）接触通知システムに非対応だからCOCOAは対応しようがない」「iPhone 6は既に修理もできない程の古い機種」「そんな骨董品使ってる筆者の自己責任」
等々批判されていました。
個人的には「iPhone 6はバッテリもへたってるだろうしそろそろ買い変えたほうがいいのでは」とは思いますが、上記発言には事実誤認が含まれるようです。
iPhone 6 は2022年1月10日現在、直近では2021年9月23日にOSアップデートが来ています
iOSは基本的に最新のiOS(本日時点では15.x)のみアップデートをすることが多いですが、
Appleは以前から最新OSに非対応の旧端末向けにもアップデートを提供することがあり、
iPhone6は2021年9月23日にリリースされたiOS12.5.5が最新です。
iPhone 6 は2020年12月14日のiOS12.5でCOVID-19接触通知システムに対応しました。
当初COVID-19接触通知システムはiOS 13.5以上のみ対応でしたが、2020年12月14日にリリースされたiOS12.5で対応しております。iPhone 6にも対応しております。
Apple、iPhone 5s/6向けにiOS 12.5をリリース。新型コロナ接触通知サポートへ
iOS 12.5配信開始。iPhone 5sや6でも新型コロナ接触通知サポート追加
COCOAが非対応なため、日本では活用することができませんが、厚生労働省も「接触確認アプリをiOS12.5にも対応させるアップデートに向けた検討を開始しました。」と発表済みです。
“問②－8 【iOS】接触通知機能を搭載したiOS12.5がリリースされ、iPhone5s, 6, 6 plusでこの機能を使えるようになったと聞きました。iOS12.5を搭載したiPhoneで、接触確認アプリを利用することはできますか。
米国時間12月14日に、接触確認アプリの基盤となっている接触通知機能を組み込んだiOS12.5がApple社より配布されました。同日に同社より、iOS12.5における接触通知機能の仕様等が公表され、厚生労働省は、接触確認アプリをより多くの皆様にご利用いただけるよう、接触確認アプリをiOS12.5にも対応させるアップデートに向けた検討を開始しました。現時点では、接触確認アプリをiOS12.5を搭載した端末でご利用いただくことはできませんが、アップデート版の配布を開始しましたら本HPにて改めてお知らせします。“
iPhone 6 は2022年1月10日現在、修理可能です。
Apple製品は国によっても違いますが、日本では「オブソリート製品」および「ビンテージ製品」指定された古い製品はサポート対象ではなく、公式な修理ができません。(国によっては「ビンテージ製品」は修理できるところもあります。)
2022年1月10日現在、「オブソリート製品」指定のiPhoneはiPhone 4S、「ビンテージ製品」指定のiPhone はiPhone 5cなので(魚拓)、iPhone 6はサポート対象であり公式な修理が可能です。
なにに対してもそうですが、発言するより先に正確な情報収集が肝心です。