本ブログは以前GCPで稼働していましたが、OSのDebian 9のサポート切れが目前となっていることもありWordpressからPHPのバージョン古いと怒られることもあり、GCEのサーバ作り直しを検討していました。
そこで、どうせ作り直すならGCPで作り直すよりGCPの無料枠よりなにかと太っ腹なOracle Cloudに移行してしまうかと思い立ち、Oracle cloudへ移行しました。
アカウントを作成し(何も考えずにホームリージョンを「Japan East (Tokyo)」にしましたが、東京リージョンは混む傾向にあるらしいので、国外を選ぶほうが無難かもしれません)
GCPの時とは違い、Wordpressサーバは自分で作る必要がありますが、なんとOracleが手順書を用意済みで、
Free Tier: UbuntuインスタンスへのWordPressのインストール
上記に従って実施しました。
あとは基本的には、さくらインターネットからの移行と同様の手順を実施し、移行に成功しました。
OSのサポートもUbuntuの20.04.3 LTSなので2025年まで大丈夫そうです。
ubuntu@instance-xxx:~$ cat /etc/os-release
NAME=”Ubuntu”
VERSION=”20.04.3 LTS (Focal Fossa)”
以下は上記手順と差分のある箇所です。
インターネット・アクセスの有効化
Free Tier: UbuntuインスタンスへのWordPressのインストール
の「3. インターネット・アクセスの有効化」
にて「イングレス・ルールの追加」の部分で、
「宛先ポート範囲: 80」に加えて「宛先ポート範囲: 443」も作成しました。
ファイアウォール
Free Tier: UbuntuインスタンスへのWordPressのインストール
の「Ubuntuファイアウォールの構成」
sudo iptables -I INPUT 6 -m state –state NEW -p tcp –dport 80 -j ACCEPT
とありますが、これに加えて、
sudo iptables -I INPUT 6 -m state –state NEW -p tcp –dport 443 -j ACCEPT
も実施しました。
SSL化
前回はSSL化に異常に苦労しましたが、今回は、
/etc/apache2/sites-availableに「aoboshi.org.conf」フォルダを作り、
ServerName aoboshi.org
ServerAlias www.aoboshi.org
とバーチャルホストの設定をしてから、
pt install certbot python3-certbot-apache でcertbotを入れ、
certbot –apache コマンドを叩いて指示に従っただけで設定できてしまいました。
WordPressのプラグインインストールエラー
Wordpressのプラグインを入れようとすると、
ファイルシステムにアクセスできないとFTPの接続先を聞かれてしまいます。前回はFTPなんか使ってないのに
/var/www/html配下を片っ端からwww-data:www-dataでchownすれば直りました。
WordPressのインポート
前回と同様、「All-in-One WP Migration」を使用しようとしましたが、最大アップロード容量が足りず設定変更が必須でした。以前は拡張用のプラグインが作者サイトからダウンロードできましたが、今行くと有料版に誘導されるだけでダウンロードできませんでした。
そこで、なにを思ったか、Internet Archiveで該当ページを探したところヒットし、プラグインのダウンロードもできたのでそれをぶち込んだらできました。
WordPressのインポート2
「All-in-One WP Migration」でインポートしようとすると「PHPのバージョン違うんだけど!トラブるかもよ?」と怒られます。バージョンが古いのは知ってるよ、だから移転したんだよ!
続行しましたが特にトラブルは出ませんでした。
検索するとエラーになる
WordPressの検索窓にキーワードを入れようとするとエラーになりました。
調べたところ、php-mbstringなるものが入ってないのが原因らしく、
apt-get install php-mbstring
したら正常に動くようになりました。